ふくいの建設業と外国人

業界情報
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福井労働局の発表によると、労働現場で人手不足が続く中、福井県内で働く外国人は令和5年10月の時点で11,101人であり、過去最高を更新したことがでわかりました。

■福井県の外国人労働者数
 11,101人。
■国籍別
 ベトナム 30.3%
 ブラジル 19.8%
 フィリピン 13.1%
 中国 11.5%
■在留資格別
 技能実習 41.8%
 身分に基づく在留資格 32.9%
 専門的・技術分野 17.1%
■外国人を雇用する事業所
 1734所
■産業別外国人雇用事業所
 製造業 543所(31.3%)
 建設業 277所(16.0%)
 卸売業・小売業 261所(15.2%)
■産業別外国人労働者数
 製造業 4353人(39.2%)
 サービス業 2388人(21.5%)
 卸売業・小売業 1182人(10.6%)
 建設業 927人(8.4%)

福井労働局 「外国人雇用状況」

産業別外国人雇用事業所をみると建設業では16%を占め、そこで働く外国人労働者は927人となっています。優秀な人材を確保できない建設会社は、今後生き残るのに苦労するかもしれません。

建設業界の人手不足の現状も考えると、外国人労働者の採用も考えていかなければいけない時代となりました。日本の人口減少のもとで、この流れは今後さらに加速していくのではないでしょうか。

外国人労働者の在留資格

さて、外国人労働者を採用しようと思ったときに注意しなければならないのが在留資格です。

在留資格とは、外国人が日本に住むための資格のことです。在留資格は現在29種類あり、活動型類型資格と地位等類型資格の2つに分かれます。

その中で、日本の建設業界で外国人が働くのに必要な在留資格は「就労制限のない在留資格」「技能実習生」「特定技能」「技能」「技術・人文知識・国際業務」の5つです。

就労制限のない在留資格

就労制限のない在留資格は次の4種類です。

■永住者
■日本人の配偶者等
■永住者の配偶者等
■定住者

技能実習生

技能実習生とは、外国人が日本の技術を学ぶために日本で働くことができる制度のことです。技能実習生には、技能実習1号、2号、3号があります。

技能実習 1号 座学の講習2ヶ月 + 実習1年
技能実習 2号 2年間の実習 ※所定の学科試験・実技試験に合格したもの
技能実習 3号 2年間の実習 ※技能評価試験の実技試験に合格したもの

現在、建設業の技能実習の職種は22種類33作業です。

特定技能

特定技能とは人手不足を解消するため2019年4月に新たに導入された在留資格です。

型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施工、土工、屋根ふき、電気通信、鉄筋施工、鉄筋継手、内装仕上が対象職種です。特定技能は1号と2号に分かれています。

特定技能 1号 直ちに一定程度の業務を遂行できる水準にある者
特定技能 2号 熟練した技能を要する業務に従事する者

特定技能2号に認定されれば日本で長く働くことができます。

技能

技能とは、外国の建築や土木にかかわる技能について10年以上の実務経験がある者のことです。外国で技能のプロとして働いていた人は日本でも同様に働くことができます。

技術・人文知識・国際業務

技術・人文知識・国際業務とは、日本及び外国の大学や専門学校のの建築学科、土木学科を卒業した人に与えられる在留資格で、日本で技術者として働くことが可能です。


福井県では北陸新幹線の開業で、やる気と技術のある働き手がますます必要となってきています。建設業においても外国人の労働力に対する期待が今後も強まっていくのではないでしょうか。

ふくいの外国人労働者の在留資格のことなら
ふくいの外国人・国際手続き相談室

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