【経審④】経営事項審査(経審)の点数の仕組みをわかりやすく解説|総合評定値P点の内訳とは【福井対応】

建設業務
この記事は約13分で読めます。
  1. はじめに
    1. 経審は「受けるかどうか」ではなく、「何点取れるか」です。
  2. 経審の点数はどう構成されているか?(全体像)
    1. ■ 図解イメージ:P点の構造
    2. ■ それぞれ何を見ているのか?
      1. 🔹 X1:完成工事高(売上規模)
      2. 🔹 X2:経営状況(財務内容)
      3. 🔹 Y:技術力
      4. 🔹 Z:社会性等
      5. 🔹 W:評点調整
    3. ■ 重要ポイント
  3. X1:完成工事高(売上規模)
    1. ■ どの売上が対象になるのか?
    2. ■ 業種ごとに点数が決まる
    3. ■ 元請と下請の違いは?
    4. ■ 実務上の重要ポイント(福井対応)
      1. ① 売上が高ければ有利、とは限らない
      2. ② 業種の選択が非常に重要
      3. ③ 売上の“作り方”も影響する
    5. ■ まとめ
  4. X2:経営状況(財務評価)
    1. ■ ここでよくある誤解
    2. ■ 何を見られているのか?
      1. 🔹 ① 自己資本比率
      2. 🔹 ② 利益率
      3. 🔹 ③ 負債の状況
      4. 🔹 ④ キャッシュフロー
    3. ■ 赤字の場合はどうなる?
    4. ■ 実務上の重要ポイント(福井対応)
      1. ① 決算は“経審を意識して”組み立てる
      2. ② 税理士との連携がカギ
    5. ■ まとめ
  5. Y:技術力(技術者点数)
    1. ■ 何が評価対象になるのか?
      1. 🔹 ① 技術職員数
      2. 🔹 ② 営業所技術者(旧:専任技術者)
      3. 🔹 ③ 監理技術者資格者証保有者
    2. ■ 人数が増えれば増えるほど有利?
    3. ■ 実務上の重要ポイント(福井対応)
      1. ① 資格1つで数十点変わる
      2. ② 「とりあえず置く」は危険
      3. ③ 技術者は“経営戦略”
    4. ■ まとめ
  6. Z:社会性等(その他審査項目)
    1. ■ 主な評価項目
      1. 🔹 ① 社会保険加入状況
      2. 🔹 ② 建退共加入
      3. 🔹 ③ CPD(継続学習)
      4. 🔹 ④ ISO認証
      5. 🔹 ⑤ 防災協定・表彰歴
      6. 🔹 ⑥ 法令遵守状況
    2. ■ 実務上の重要ポイント(福井対応)
      1. ① Zは“努力が点数になる”項目
      2. ② 中小企業ほど差がつく
      3. ③ 減点は痛い
    3. ■ まとめ
  7. W:評点調整(W点)とは?
    1. ■ なぜ「調整」が必要なのか?
    2. ■ 実務上、W点はどれくらい意識すべき?
    3. ■ ただし注意点(ここだけ押さえる)
    4. ■ まとめ
  8. P点はどう使われるのか?(入札参加資格との関係)
    1. ■ P点=入札参加資格の“基準点”
    2. ■ 格付け(A・B・Cランクなど)
    3. ■ 福井県の場合(実務感覚)
    4. ■ よくある誤解
    5. ■ 経審は“経営設計”そのもの
  9. ■ 経審の点数構造(総復習図)
    1. 【図解】総合評定値(P点)の全体像
    2. ■ それぞれの意味をもう一度整理
      1. X1:売上規模
      2. X2:財務体質
      3. Y:技術力
      4. Z:社会性
      5. W:全体バランスの調整
    3. ■ 経審の本質
    4. ■ 大事なのは“バランス”
  10. まとめ|経審は「経営の結果」が点数になる制度
    1. ■ 点数は“偶然”ではなく“設計”できる
    2. ■ 大切なのは「今の点数」ではなく「目指すランク」
  11. 建設業許可・経営事項審査・入札参加資格のご相談はお任せください

はじめに

経審は「受けるかどうか」ではなく、「何点取れるか」です。

経営事項審査(経審)は、
ただ申請すれば終わりの手続きではありません。

本当に重要なのは――

「何点を取るか」 です。

入札参加資格では、この経審の点数によって
Aランク・Bランクなどの格付けが行われます。

つまり、経審とは

📊 会社の実力を数値化する“経営の通知表”

のようなものです。


しかし実際の相談では、こうした声をよく耳にします。

・「売上が高ければ有利なんですよね?」
・「赤字だと受けられないんですか?」
・「資格があれば点数は上がりますか?」
・「何をすれば点数が上がるんですか?」

経審の点数は、
売上だけで決まるわけでも、
資格だけで決まるわけでもありません。

売上、財務内容、技術者、社会保険加入状況など――
複数の要素が組み合わさって、最終的な「総合評定値(P点)」が決まります。


この記事では、

✔ 経審の点数はどのように構成されているのか
✔ それぞれの項目は何を見られているのか
✔ どこが対策できる部分なのか

を、福井県での実務を踏まえてわかりやすく解説します。

「点数の仕組み」が分かれば、
経審は怖い制度ではありません。

まずは、全体像から整理していきましょう。

経審の点数はどう構成されているか?(全体像)

経審の最終的な点数は、

総合評定値(P点)

と呼ばれます。

このP点が、そのまま入札参加資格の格付けに使われます。


■ 図解イメージ:P点の構造

        ┌───────────┐
│ 総合評定値 P点  │
└───────────┘

┌─────┬─────┬─────┬─────┬─────┐
│ X1   │ X2  │ Y  │ Z  │ W   │
│ 売上規模 │ 財務内容 │ 技術力 │ 社会性 │ 調整点 │
└─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘

つまり、P点は

「売上」+「財務」+「技術者」+「社会性」などの総合点」

で決まります。


■ それぞれ何を見ているのか?

🔹 X1:完成工事高(売上規模)

・業種別の完成工事高
・直前2年平均
・元請実績など

👉 会社の“規模”を見る指標


🔹 X2:経営状況(財務内容)

・自己資本比率
・利益率
・負債の状況
・キャッシュフロー など

👉 会社の“財務の健全性”を見る指標

(※ここは⑧の記事で詳しく解説します)


🔹 Y:技術力

・営業所技術者の資格
・1級/2級の人数
・監理技術者
・技術職員数

👉 会社の“技術力”を見る指標

(※⑥で詳しく解説)


🔹 Z:社会性等

・社会保険加入
・建退共
・CPD
・ISO
・防災協定
・法令遵守状況 など

👉 会社の“取り組み姿勢”を見る指標

(※⑦で詳しく解説)


🔹 W:評点調整

全体バランスを調整する項目。
実務上はそこまで強く意識する必要はありません。


■ 重要ポイント

経審は

✔ 売上だけで決まらない
✔ 赤字でも受けられる
✔ 技術者だけでも足りない
✔ 社会性の取り組みが大きく影響する

つまり、

「経営全体のバランス」が点数になる制度

なのです。

X1:完成工事高(売上規模)

経審における「X1」は、
完成工事高(売上規模)を評価する項目です。

簡単に言えば、

「どれくらいの規模の工事をこなしている会社か」

を数値化する部分です。


■ どの売上が対象になるのか?

評価対象になるのは、

✔ 直前2年間の完成工事高
✔ 業種ごとの工事実績

です。

経審では、原則として

2年平均の完成工事高

が使われます。

つまり、

・去年だけ売上が大きくても
・一時的に受注が集中していても

平均で見られるため、安定性が重視されます。


■ 業種ごとに点数が決まる

建設業許可と同じく、
経審も「業種ごと」に点数が出ます。

例:

・土木一式工事
・建築一式工事
・電気工事
・管工事 など

たとえば、

土木の売上が高くても、
電気の売上が少なければ、
電気のP点は伸びません。

👉 入札を狙う業種の売上構成が重要になります。


■ 元請と下請の違いは?

元請完成工事高は、一定の評価対象になります。

ただし、

「元請が多い=自動的に大幅加点」

という単純な仕組みではありません。

あくまで評価要素のひとつです。


■ 実務上の重要ポイント(福井対応)

ここが一番大事です。

① 売上が高ければ有利、とは限らない

経審は“総合評価”です。

売上が大きくても、

・財務が弱い
・技術者が少ない
・社会性点数が低い

と、思ったほどP点は伸びません。


② 業種の選択が非常に重要

経審は「申請する業種」を選びます。

・全部出すべきか?
・絞るべきか?

これは戦略判断になります。

福井県の入札市場を踏まえて、
狙うランクに合わせた業種設計が必要です。


③ 売上の“作り方”も影響する

・決算期をまたぐ工事
・出来高計上のタイミング
・完成基準の扱い

税務処理と経審評価はリンクします。

👉 税理士との連携が重要になる理由です。


■ まとめ

X1は、

「会社の規模」を測る項目

ですが、

それだけで勝負が決まるわけではありません。

むしろ、

売上 × 財務 × 技術 × 社会性
のバランスが重要

というのが経審の特徴です。

X2:経営状況(財務評価)

X2は、
会社の「財務の健全性」を評価する項目です。

簡単に言えば、

「この会社は経営的に安定しているか?」

を数値化する部分です。


■ ここでよくある誤解

実務でよく聞かれるのが、次の質問です。

・「赤字だと経審は受けられませんよね?」
・「借入が多いと不利ですか?」
・「小さい会社は点数が伸びませんか?」

結論から言うと――

赤字でも経審は受けられます。

ただし、点数には影響します。


■ 何を見られているのか?

経営状況分析では、主に次のような指標が評価されます。

🔹 ① 自己資本比率

自己資本がどれだけあるか。
財務の安定性を見る代表的な指標です。


🔹 ② 利益率

営業利益・経常利益など。
「きちんと利益を出せているか」を見ます。


🔹 ③ 負債の状況

借入が過大でないか。
資金繰りリスクを評価します。


🔹 ④ キャッシュフロー

お金の流れが健全かどうか。


つまりX2は、

「規模」ではなく「体質」を見る項目

なのです。


■ 赤字の場合はどうなる?

赤字=即アウトではありません。

ただし、

・利益率が下がる
・自己資本が減る

などの影響で、X2の点数は下がります。

一方で、

✔ 債務超過でない
✔ 自己資本が一定ある
✔ 安定した売上がある

といった場合は、極端に低くなるとは限りません。


■ 実務上の重要ポイント(福井対応)

ここが戦略ポイントです。

① 決算は“経審を意識して”組み立てる

経審を受ける会社であれば、

・どの利益をどう残すか
・役員報酬をどう設計するか
・内部留保をどう考えるか

は重要です。

税務対策だけを優先すると、
経審では不利になることもあります。


② 税理士との連携がカギ

経審は、

✔ 行政書士
✔ 税理士
✔ 経営者

この三者連携が重要です。

「経審を受ける前提の決算設計」ができるかどうかで、
数十点変わることもあります。


■ まとめ

X2は、

「会社の財務体質」を評価する部分

です。

売上が大きくても、
財務が弱ければ点数は伸びません。

逆に、

規模が小さくても
財務が健全であれば、十分戦えます。

Y:技術力(技術者点数)

Yは、
会社の“技術力”を数値化する項目です。

簡単に言えば、

「この会社は、どれだけ技術的に信頼できるか?」

を評価する部分です。


■ 何が評価対象になるのか?

主に次の項目です。

🔹 ① 技術職員数

・1級資格者
・2級資格者
・実務経験者
・監理技術者資格者

資格の種類ごとに点数が決まっています。

当然ながら、

1級 > 2級 > 実務経験のみ

の順で評価が高くなります。


🔹 ② 営業所技術者(旧:専任技術者)

営業所技術者の資格内容も評価対象になります。

許可のためだけに置いている、ではなく
**経審では“点数の対象”**になります。


🔹 ③ 監理技術者資格者証保有者

監理技術者資格者証の保有も評価対象です。

元請を狙う会社ほど重要になります。


■ 人数が増えれば増えるほど有利?

基本的には有利です。

ただし注意点があります。

✔ 常勤であること
✔ 社会保険加入が確認できること
✔ 名義貸しでないこと

経審では裏付け資料が求められます。


■ 実務上の重要ポイント(福井対応)

① 資格1つで数十点変わる

特に1級資格者が増えると、
P点に与える影響は大きいです。

若手社員に資格取得を促すことは、
将来の入札競争力を高める投資になります。


② 「とりあえず置く」は危険

営業所技術者を形式的に置くだけではなく、

✔ 実態があるか
✔ 常勤性が明確か

が確認されます。

ここは建設業許可と同じく、
実務チェックが入る部分です。


③ 技術者は“経営戦略”

経審は単なる申請ではなく、

人材戦略が点数になる制度

です。

・誰に資格を取らせるか
・どの業種を伸ばすか
・監理技術者を育成するか

これらがそのままP点に反映されます。


■ まとめ

Yは、

「会社の技術的信用力」

を評価する部分です。

売上や財務とは違い、
対策しやすい項目でもあります。

だからこそ、

資格取得・人材育成は
中長期的な経審対策になります。

Z:社会性等(その他審査項目)

Zは、

「会社としての取り組み姿勢」

を評価する項目です。

売上や財務とは違い、

✔ 日頃の経営姿勢
✔ コンプライアンス体制
✔ 社会的な取り組み

が点数になります。


■ 主な評価項目

代表的なものを整理します。


🔹 ① 社会保険加入状況

・健康保険
・厚生年金
・雇用保険

適正加入が前提です。

未加入や不備があると、大きく減点されます。


🔹 ② 建退共加入

建設業退職金共済制度への加入状況。

加入しているだけでなく、
適正に運用しているかも重要です。


🔹 ③ CPD(継続学習)

技術者の研修受講実績が評価対象になります。

「資格を取って終わり」ではなく、
継続的な学習が評価されます。


🔹 ④ ISO認証

ISO9001・14001などの認証取得。

規模の大きい会社ほど影響が出やすい項目です。


🔹 ⑤ 防災協定・表彰歴

自治体との防災協定や、
国・県からの表彰も評価対象になります。

福井県では防災関連の取り組みは比較的重要です。


🔹 ⑥ 法令遵守状況

営業停止や指名停止歴があると減点対象になります。


■ 実務上の重要ポイント(福井対応)

ここが戦略です。

① Zは“努力が点数になる”項目

売上はすぐには増えません。

1級資格もすぐには取れません。

しかし、

✔ 建退共に加入する
✔ CPDを意識する
✔ 防災協定を検討する

などは、比較的取り組みやすい。


② 中小企業ほど差がつく

規模が小さい会社でも、

社会性項目をしっかり押さえている会社は
安定して点数を積み上げています。

実務感覚として、

Zの差でランクが変わるケースは珍しくありません。


③ 減点は痛い

特に社会保険未加入などは、
単なるマイナスでは済みません。

経審以前に、
入札参加自体が難しくなる可能性もあります。


■ まとめ

Zは、

「会社の姿勢」が見られる項目

です。

売上でも資格でもなく、

日頃の経営努力が数値化される部分

とも言えます。

中小企業にとっては、
戦略的に伸ばせる重要項目です。

W:評点調整(W点)とは?

経審の点数(P点)は、

売上(X1)や財務(X2)、技術(Y)、社会性(Z)などを積み上げて決まりますが、
最後に 「W:評点調整」 という“調整枠”が入ります。

このW点は、ざっくり言うと――

点数が極端に偏らないように、全体バランスを整えるための項目

です。


■ なぜ「調整」が必要なのか?

経審は、会社を総合評価する制度です。

もし調整が無いと、

  • 売上だけ大きい会社が過大評価される
  • 逆に、ある項目だけ突出している会社が評価されすぎる

といった偏りが起きやすくなります。

そこでW点が入ることで、

“総合点としての妥当性”に近づける

という役割を担っています。


■ 実務上、W点はどれくらい意識すべき?

結論から言うと――

W点だけを狙って対策する必要は、ほぼありません。

W点は「調整」なので、

  • X1(売上)
  • X2(財務)
  • Y(技術)
  • Z(社会性)

土台が整えば、結果として整う性質です。

逆に言うと、

W点で逆転するより、X2・Y・Zで確実に積み上げる方が現実的

です。


■ ただし注意点(ここだけ押さえる)

W点は単独で狙うものではないですが、次のようなケースでは影響が出やすいです。

  • 売上は大きいが財務が弱い
  • 技術者が少なく、社会性も弱い
  • どこか1項目だけ突出して他が薄い

こういう「偏った会社」は、総合点として伸びにくくなります。


■ まとめ

W点は、

会社の点数が“バランスよく見えるように整える”ための調整項目

です。

対策の優先順位は高くありません。

まずは

  • X2(財務)
  • Y(技術者)
  • Z(社会性)

の“伸ばせるところ”を押さえるのが、実務的に一番効きます。

P点はどう使われるのか?(入札参加資格との関係)

ここまで見てきた

  • X1(売上規模)
  • X2(財務)
  • Y(技術力)
  • Z(社会性)
  • W(調整)

これらを合計したものが、

総合評定値(P点)

です。

では、このP点は何に使われるのでしょうか?


■ P点=入札参加資格の“基準点”

P点は、そのまま

公共工事の「入札参加資格審査」

に使われます。

つまり、

✔ 経審を受ける

✔ P点が出る

✔ その点数をもとに自治体が格付けする

という流れです。


■ 格付け(A・B・Cランクなど)

多くの自治体では、

  • Aランク
  • Bランク
  • Cランク

といった区分があります。

このランクによって、

  • 入札できる工事の金額上限
  • 指名対象になる範囲

が決まります。


■ 福井県の場合(実務感覚)

福井県でも、

P点を基準として格付けが行われます。

つまり、

P点が変われば、入札できる土俵が変わる

ということです。

例えば、

  • 数十点の差でランクが変わる
  • ランクが変われば受注機会が変わる

というケースは珍しくありません。


■ よくある誤解

「経審は受ければいい」

ではありません。

重要なのは、

“どのランクを目指すのか”

です。

  • 今の売上規模でCランクを安定させるのか
  • 将来的にBランクを目指すのか
  • 元請主体でAを狙うのか

経営戦略と連動します。


■ 経審は“経営設計”そのもの

ここまで見てきた通り、

経審は単なる書類審査ではありません。

✔ 売上構成
✔ 財務体質
✔ 技術者育成
✔ 社会保険・建退共
✔ 経営姿勢

すべてが点数になります。

つまり、

経審=会社の経営戦略の結果

なのです。

■ 経審の点数構造(総復習図)

ここまでの内容を、もう一度まとめます。


【図解】総合評定値(P点)の全体像

        ┌───────────┐
│ 総合評定値 P点  │
└───────────┘

┌─────┬─────┬─────┬─────┬─────┐
│ X1   │ X2  │ Y  │ Z  │ W   │
│ 売上規模 │ 財務内容 │ 技術力 │ 社会性 │ 調整点 │
└─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘

■ それぞれの意味をもう一度整理

X1:売上規模

→ どれだけの工事をこなしているか

X2:財務体質

→ 経営が安定しているか

Y:技術力

→ どれだけの技術者を抱えているか

Z:社会性

→ どれだけ健全な経営をしているか

W:全体バランスの調整


■ 経審の本質

経審は、

  • 売上だけの制度ではない
  • 資格だけの制度でもない
  • 財務だけの制度でもない

「会社全体の総合力」を数値化する制度

です。

そしてその結果が、

入札参加資格のランク

に直結します。


■ 大事なのは“バランス”

どこか1つが強いだけでは足りません。

✔ 売上を伸ばす
✔ 財務を整える
✔ 技術者を育てる
✔ 社会性を積み上げる

この積み重ねが、そのままP点になります。

まとめ|経審は「経営の結果」が点数になる制度

経営事項審査(経審)は、
単なる申請手続きではありません。

売上だけでもなく、
資格の数だけでもなく、
財務状況だけでもありません。

経審は、

  • どれだけの工事を行っているか(X1)
  • 財務は健全か(X2)
  • 技術者をどれだけ育成しているか(Y)
  • 社会保険や建退共などの取り組みはどうか(Z)
  • そしてそのバランス(W)

これらを総合して、

「会社としてどれだけ信頼できるか」

を数値化する制度です。


■ 点数は“偶然”ではなく“設計”できる

経審は運ではありません。

✔ どの業種で勝負するか
✔ どの資格を取得させるか
✔ 決算をどう設計するか
✔ 社会性項目をどう積み上げるか

これらはすべて、経営判断です。

つまり、

経審の点数は、経営の積み重ねの結果

と言えます。


■ 大切なのは「今の点数」ではなく「目指すランク」

「うちは何点か?」も重要ですが、

それ以上に重要なのは、

どのランクを目指すのか
どの土俵で戦うのか

という戦略です。

経審は、
公共工事を受注するための通行証であり、
会社の将来設計そのものでもあります。


この記事では、
経審の点数の仕組み(全体像)を解説しました。

次の記事では、

▶ 点数をどう上げるのか(⑤ 点数アップ方法)

を具体的に解説します。

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