建設業は福井県の経済を支えている重要な産業であるとともに福井県民の日々の暮らしに欠かせない必要不可欠な業種です。
福井県内には多くの建設業事業所があり、そこで働く人たちも大勢います。今回はそんな福井県内の建設業について、数字を見ながら説明していきたいと思います。
数字で見るふくいの建設業
福井県の「経済センサス-活動調査」レポートから建設業に関連したものを抽出してみました。
建設業 | 福井県全体 | 構成比 | |
福井県内総生産 | 約3,800億円 | 約3.7兆円 | 10.28% |
事業所数 | 4,514 | 39,434 | 11.45% |
従業者数 | 32,059人 | 374,024人 | 8.57% |
福井県内には建設業者の事業所が4514件あり、そこで働く従業者は32,059人います。そこで生み出される付加価値は毎年約3800億円であり、実は製造業に次いで大きなものとなっています。福井県の建設業がもつ経済力や雇用力が全体に占める比率は全国のものと比較しても上回っており、福井県のメインの産業の一つになっています。
建設業 事業所数 | 4,514 |
事業所当たりの従業者数 | 7.1人 |
建設業許可業者数 | 3,901 |
福井県内の建設業では、1事業所あたり7.1人の従業者が働いています。製造業や情報通信業などは1事業所あたり20人以上ですので、建設業は、実は少ない方です。
それには理由がありまして、そのひとつが建設業は受注業であることです。建設業は、仕様や工期、品質など発注者の要望があって初めて作り始めるため、仕事量の変動が大きく、繁忙期を想定して人員を確保すると閑散期では余剰人員が発生してしまうという問題があります。そのため直接雇用の人員は他の産業と比べて低くなってしまうのです。
ただ、逆に考えると建設業従事者は独立起業しやすい産業と言えるかもしれません。経験を積み人脈を拡大していくことで可能性は無限大に広がります。
建設業許可取得はマスト?
建設業で独立起業したり、あるいは事業拡大し大きな仕事を受注する。そこで必要になってくるのが「建設業許可」という国のお墨付きなわけです。
福井県内では建設業者の事業所数4,514に対し、建設業許可業者は3,901ですので、約86%の事業者が建設業許可を取得しています。建設業を始めたら建設業許可取得はマストである、と言っても過言ではないでしょう。
建設業許可を取得するには、経営経験、専門知識、そして十分な資金が要件となってきます。建設業許可を取得していない残りの約600事業者の多くは、自分たちが成長するための第一歩となる建設業許可取得要件を満たすために、日々お仕事に励んでいるというわけです。
参考 経済センサス-活動調査